花輪のポーズ~体を内側から元気に

大寒波が長く居座り、とってもとっても寒い日が続きました。あの寒さで体がギュッと緊張して気持ちが内向きになってしまった人もいるのではないでしょうか。

あれだけ冷えこむと、いくら着こんでも寒いですよね。私たちの体温をつくりだす熱生産量の割合が一番大きいのが筋肉です。寒い時こそ、一日一日の気温差が大きくなるこれからの時期こそ、筋肉を活性化させて熱を生み出し、その熱をしっかりと全身に巡らせましょう。

全身の血行を促すのにポイントとなるのが、ふくらはぎと股関節です。

ふくらはぎの筋ポンプ作用により下半身にたまった血液が心臓へ戻っていくため、ふくらはぎの筋肉の状態は全身の血行を左右します。

次に、股関節は上半身と下半身を繋ぎ太い血管も走るため、股関節を動かすことで全身の血行が促進されます。股関節には付着している筋肉の数もとても多いため、代謝も良くなりますよ。

そこで今回は、ふくらはぎと股関節を柔らかくし、気持ちまで前向きになるヨガのポーズをご紹介します。


花輪のポーズ(マラーサナ)


膝を開いて深くしゃがみこみ、背すじをすっと伸ばすポーズです。

花輪のポーズのススメ

・股関節を柔軟になる

・脚が引き締まる

・姿勢が整う

・気持ちを前向きにする

・骨盤底筋群が活性化される

・足のアーチをつくる


無理にカカトを床につけよう、無理に手を床から離そうとすると不安定になり辛いだけのポーズになりかねないため、ブロックを使う方法もご紹介します。


オプション①


脚を肩幅に開きつま先を45度程度外に向けて立ちます。ゆっくりしゃがんだ時に、カカトが床につかない場合、後ろに倒れそうになる場合、背中が丸まる場合はお尻の下にブロックを敷いてください。

膝の内側に肘をあて、両こぶしを押し合います。このまま3~5呼吸過ごしましょう。

オプション②

①で余力がある場合は、両手を合わせて肘で膝を外に押しましょう。

オプション③

ふくらはぎ、股関節、背骨がほぐれてきたら、ブロックを外してみましょう。

ブロックを使うことで体をほぐしながら体の使い方も覚えられるため、道具は積極的に使いたいです。呼吸はしっかり通るかな、不快な状態で我慢をしていないかな、これは心地の良い刺激なのかな、と自分の体と心の声に耳を傾けながら自分自身を探求してヨガのポーズと向き合ってみてくださいね。

マメ知識

マラーサナ(Malasana)

サンスクリット語で

Mala=花輪

Asana=姿勢、体勢