ブラーマリー呼吸~長く吐けない人へ

ヨガをはじめて間もないと、長く吐けない、長く吸えないというお悩みを抱える人もいらっしゃいます。
まず、呼吸の長さは人それぞれです。その時の身体の状態や心の状態が深く関わってきます。その気づきがとても大切です。
そして、ヨガで呼吸に関わる多くの筋肉を伸び縮みさせることで、自然と呼吸が深まる身体になっていきます。

また、呼吸にはマインドも大きく関わります。呼吸が浅いと感じる方は、もしかしたら普段とっても忙しくていつも時間に追われているかもしれません。
今回は、せっかちさんでも長く吐けるようになる呼吸法をご紹介します。しっかり吐けると吸えるようになってきます。呼吸法が終わったころには、自然と心身ともに穏やかになり呼吸の恩恵をたっぷり味わえるのではないでしょうか。
ブラーマリー(Bhramari※)呼吸※
声帯を浄化し、ストレスの緩和、不眠解消につながる呼吸法です。
外に向きがちな意識を自分の内側に向けやすくなり、ぐるぐると忙しく回る思考や昂りやすい神経を穏やかに鎮めます。
心拍数や血圧を下げる効果があるとする研究結果もありますよ。
やり方
- 目を閉じて手で耳を優しく覆い、唇は軽く閉じておきます。より内側に集中したい場合は、親指で耳をふさぎ、残りの4本指で目元を覆います。
- 息を吸い込み、口を閉じたままハミングをして蜂の羽音のようなやわらかい音を出しながら鼻から長く息を吐きましょう。
息を吐く時は、頭の前方に意識を向けて音を頭蓋骨に響かせるように振動を感じることでリラックス効果が高まります。
ハミング音を出すことで吐く息の量を細く長くコントロールできるようになり、深い呼吸をすることに慣れていきますよ。

現代人は浅い呼吸を繰り返している人が多いそうです。浅い呼吸を繰り返していると、酸素が全身にうまく運ばれなくなり脳の血流が下がってしまいます。また、二酸化炭素も減ると脳が過剰に興奮しすぎてしまい、不安に対して敏感になりすぎるとも言われています。
それを防ぐには、一日のうちにほんの数分でも呼吸を意識する時間を作ってみてくださいね。
マメ知識
※ブラーマリー(Bhramari)
サンスクリット語で
ブラマナ(Bhramara)=大きな黒い蜂
ブラーマリー呼吸法は、別名ハミング呼吸、蜂の呼吸とも呼ばれている。