チャイルドポーズ~自分に合ったアレンジで快適に

ヨガのレッスン中にポーズとポーズの合間に取ることが多いチャイルドポーズ。

「このポーズを取るとリラックスできます。」というお声もよく耳にします。私たちは何故このポーズを取るとリラックスできるのでしょうか。

チャイルドポーズの効果

・疲れた筋肉をリラックス
首、肩、背中、腰の筋肉を柔らかくほぐし、お尻、太もも、すねの筋肉も軽くストレッチされ、疲労回復効果が期待できます。

・呼吸を深める
胸とお腹が圧迫されるため背中側の胸郭の広がりを感じやすくなります。自分の内側に目を向けながら呼吸を繰り返すうちに呼吸が深まっていきます。

・頭の休息
頭の重さを支えていた首と頭の筋肉を完全にリラックスさせ頭部を休ませます。

・ストレス軽減
背骨周りの強張りがほぐれることで、自律神経が整い気持ちが落ち着きます。
副交感神経が優位になり、心の強張りもほぐれてストレス軽減効果が期待できます。

・心の安らぎ
胎児が母親の子宮内にいるときと似た姿勢で体の前面を守って小さくなることで心が安らいでいきます。

チャイルドポーズのやり方

・足の親指を重ねずに正座をして、両手を前方の床につけます。

・身体の力を抜いて手を前に滑らせながら上半身を前に倒し、おでこを床につけます。両肘はリラックスさせ、ゆっくりと呼吸を繰り返しましょう。

・顔の横に両手をつき、手で床を押しながら頭が最後になるようにゆっくりと上半身を起こします。

チャイルドポーズのアレンジ

深いリラックス効果が得られるチャイルドポーズですが、体格・柔軟性・その時の体調によっては、やり方を変えた方がよりリラックスできる場合があります。

・腕や肩が疲れた時

手の平を上向きにして両手を足の横に置き、腕や肩をリラックスさせましょう。

・頭に血がのぼる時

やや頭が下がるポーズのため、頭に血がのぼる場合は両手を重ねるか、拳を作って重ねましょう。
ブランケット・クッションなどを額の下に敷くのも良いでしょう。

・お尻が浮く時

お尻の下にブランケット・クッションなどを敷いてお尻を安定させましょう。

・お腹が苦しい時
正座でお腹が圧迫されて苦しい場合は、両膝を広めに開いてみましょう。

・体を前に倒しにくい時

膝の間にボルスター(ヨガ用の長いクッション)やクッションなどを置いて身をゆだねてみましょう。床から高さが出ることで、さらに楽に力が抜けて小さい頃に大きな背中におぶってもらった時のような深い安心感に包まれます。

ご自分の身体に合わせて、また、その日のコンディションに合わせて力みを手放せる心地よいポジションを探してみてください。
一日のうちにほっと休める時間を作り、呼吸を深めながら心身の疲労の回復をはかりましょう。

マメ知識
『人の頭の重さ』

人の頭は体重の1/10程度の重さがあるとされています。
首の筋肉は私たちの重い頭を支えてくれているため、神経系も緊張状態に。
チャイルドポーズで首と頭の筋肉を完全にリラックスさせると、安全なので休んで良いとのメッセージが神経系に伝わります。