ヨガブランケットのススメ~あぐらで楽に座りませんか

ヨガで必ずと言っても良いくらい、とることが多いあぐらの姿勢。

このポーズはサンスクリット語でスカーサナ※、漢字で書くと安楽座で、楽に座って瞑想や呼吸を整えられるポーズとされていますが、この姿勢が快適ではない人も多くいらっしゃると思います。

あぐらは、股関節を曲げてから脚を外に開き外回しにする、つまり股関節を屈曲・外転・外旋する動作になります。一つの動きではなく、複数の股関節の動きが関与しているのです。

これらの股関節の動きがスムーズにいかないと、あぐらの姿勢をとった時に膝があまり開かずに股関節よりも膝の位置が高くなりがちです。そうなると骨盤は後ろに傾き、腰や背中が丸くなってあぐらの姿勢が辛くなってしまいます。

あぐらは、安楽座の名の通り、本来は骨盤を立ててどっしりと土台を安定させた状態で楽に座りたいポーズです。そこで、あぐらを快適に取るために使いたいのが、ヨガブランケットです。

ヨガブランケットは、正しく安定したポーズが取れるよう、また、行いやすいようにサポートしてくれるヨガの道具=プロップスの一つです。

ヨガブランケットをたたんでお尻の下に敷くことで、お尻に高さが出て骨盤を立てやすくなります。たたみ方で高さは変えられるのでその日の身体の状態に合わせて高さを自由に変えることができますよ。

日頃からあぐらが辛い人はもちろんのこと、柔軟性があってもレッスン冒頭でまだ身体がほぐれていない状態の時は、積極的に使っていきましょう。

ブランケットはお尻の下に敷くだけはなく、四つ這いの姿勢で膝の下に敷くのにも重宝します。膝関節に痛みがあるのに無理をして四つ這いや膝立ちの姿勢をとるのは絶対に控えて、プロップスを使ってくださいね。

マメ知識
※スカーサナ(Sukhasana)
サンスクリット語で
スカ(Sukha) 楽な、喜び、安楽
アーサナ(asana)=姿勢、体勢
サンスクリット語のヨガのポーズ名は、「ポーズ名となる単語+asana」が合わさったもの