ヨガベルト活用法③~サヨナラ肩こり

年々秋が短くなっているのを感じますが、秋は夏に隠れる季節とされています。

こうした季節の変わり目は、ちょっとした不調やお疲れが出やすい時期です。気温差や自律神経のバランスの乱れによる血行不良で、肩こりも実感しやすくなっているかもしれません。

気候による血行不良に加えて、スマホ・PC・車の運転・家事など現代人のライフスタイルは肩こりが悪化する要因がいくらでもあります。

そんな肩こりは、ヨガベルトを使って『ある部分』をしっかり意識して動かすことで解消していきたいです。

ある部分とは、ずばり、肩甲骨です。背中側にある肩甲骨は肋骨の上に浮遊している骨で、鎖骨を介して体幹とつながっています。腕を上げたり下げたり回したりなど、腕の動きに連動して自在に動けるよう肩甲骨のまわりは多くの筋肉が浮遊する肩甲骨を支えています。

手を前にだして肩を巻いた状態で過ごすことの多いライフスタイルでは、本来では多方向に動けるはずの肩甲骨の動きを引き出せず、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなることで血流が悪くなり肩・首・背中がこっていきます。肩甲骨の動きが悪くなると連動して腕の動きも制限されるため、肩まわりのトラブルも引き起こしかねません。

肩甲骨を動かすことが肩こり解消には大切なことがわかりましたが、肩甲骨は身体の背面にあり、動きに慣れていないと肩甲骨をどう動かすのかを意識するのはわかりにくいかもしれません。そこで、ヨガベルトの出番です!

ヨガベルトを使ってテンションをかけることで、自然と肩甲骨まわりの筋肉がほぐれてきますよ。

肩こり解消ヨガベルトストレッチのやり方

ヨガベルトを両手で持ち、右手を床におろします。

息を吐きながら左手を斜め前に向けて伸ばし、目線を床に向けます。

息を吸いながら左手を後方に引き、目線は上に向けます。

呼吸に合わせてこの動きを繰り返し、反対側も同じように行いましょう。

今回ご紹介した動きは、大人が硬くなりやすい胸の背骨も連動するため、背骨がほぐれることで自律神経のバランスも整える効果が期待できます。

少しセンチメンタルになりやすい秋に胸を閉じたり開いたりすることで、気分も明るくなりますよ。

マメ知識
肩甲骨の動き
挙上…肩甲骨を上へ動かす
下制…肩甲骨を下へ動かす
外転…肩甲骨の間隔を広げる
内転…肩甲骨の間隔を寄せる
上方回旋…肩甲骨を上に回旋させる
下方回旋…肩甲骨を下に回旋させる