股関節のサビ取り~1日1分の股関節回し
身体の中で動かしにくいな~と感じる部分はありますか?
身体の硬さを実感しやすい部位で上位に入るのが、股関節ではないでしょうか。
関節とは、骨同士が繋がっている部分を指し、この関節があることで骨を色々な方向に動かすことができます。
関節には、積極的に動かすべき関節(Mobility Joint)と動きの安定のために使うべき関節(Stability Joint)があります。
股関節、足関節、胸椎、肩関節、手関節は積極的に動かすべき関節で、頚椎、肘関節、腰椎、膝関節などは動きの安定のために使うべき関節とされています。
股関節は積極的に動かしたい関節ですが、現代人の生活は股関節を積極的に動かす機会が少ないため股関節まわりの可動性が悪くなっている人がほとんどです。動かさないと関節は動きが悪くなっていき、さびついたような状態になってしまうのです
股関節は、球状をした大腿骨(太ももの骨)の先端が骨盤にはまっている球関節です。毎日1分でも股関節をくるくる回すことで股関節の可動性は良くなります。回す度に関節に油をさした状態のようになるのでサビ取りをするイメージで回してみましょう。
股関節の動きが良くなると、Stability関節である腰椎や膝関節の負担が減り、日常生活も楽になりますよ。
股関節回し
パターン① 四つ這い
四つ這いになりお尻を大きく回します。回す時に腰が反りすぎないように、お腹は軽く引き上げておくと良いです。
回しやすい方から回し、反対回しも同様に行いましょう。
パターン② 仰向け
仰向けになり、右手で右膝、左手で左膝を持って両膝を外回し、内回しに動かします。
回しやすい方から行いましょう。
股関節のはまり方には個人差があります。どちらの動きも、万が一詰まりや痛みが出たら違和感が出るところまで動かさずに、浅めにするか控えるようにしてくださいね。
マメ知識
球関節
関節の先端部分が電球のような球状になっていて、この球状の中心を軸にして多方向に回転できる関節。
股関節の他に、肩関節が球関節である。
可動域が広い分不安定なため、多くの筋肉や靭帯で保護されている。