冬の肩こりに~血行促進肩こり解消ストレッチ
寒い冬は、ついつい首をすくませてしまったり、肩が丸まってしまったりしますよね。洋服も厚着になるし、年末に向けての慌ただしさも手伝って肩がとってもこりやすい時期ではないでしょうか。
肩こりの大きな原因の一つが血流制限です。
血流制限が悪くなる原因
・長時間同じ姿勢でいる
・身体を動かす時間が少ない
・身体が冷えている
・重い荷物で肩を圧迫している
・姿勢が悪い
・呼吸が浅い
これらの原因から、血流が悪くなると肩こりが起きてしまい、肩と首は繋がっているので首こりも引き起こされます。
特に今の時期は身体が硬くなりやすいので一日のうちに数分でも、ご自分のために意識をして身体を動かす時間を作る必要があります。
肩こりを解消するには、肩甲骨まわりの筋肉を動かすことが大切です。肩甲骨をしっかり動かすと肩の動きも良くなり、肩まわりの血行が良くなりますよ。
背中側の肋骨の上にある肩甲骨は、浮遊している骨です。肩甲骨は鎖骨と繋がっているだけで、肋骨とは関節を作っていません。肋骨に沿うように動く肩甲骨は筋肉によって色々な方向に動ける分、筋肉の影響をとても受けやすいです。そのため、肩甲骨の動きを良くするには肩甲骨まわりの筋肉を伸び縮みさせることが大切です。
実際に肩甲骨を動かそうとすると、ゴリゴリ音がする人もいます。肋骨はカーブを描いていて、その上を肩甲骨が滑るように動くため、このカーブに沿ってうまく肋骨が滑るようにしてあげるとスムーズに肩甲骨が動いてくれるようになります。
カーブを揃えるには、肩甲骨が外転、つまり肩甲骨が肋骨の外側に向かって滑る時に背骨を丸め、肩甲骨が内転、中央に向かって滑る時に背骨を反らせると良いです。
背骨と肩甲骨を負担なく連動させることで、肩甲骨が無理なく動き、肩まわり、特に胸の前や脇の下の前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉が伸び縮みするようになります。前鋸筋は肩甲骨を肋骨に安定させる筋肉なので肩こり解消の肝となる筋肉ですよ。
肩こり解消ストレッチのやり方
手を組んで、息を吐きながら斜め前に背伸びをします。あえて背中を丸めることで背面がストレッチされます。
組んだ手をほどいて、息を吸いながら両肘を曲げて後ろに引き、胸を張ります。胸まわりがストレッチされます。腰は反らないようにお腹を上に引き上げておきましょう。
ゆったり深呼吸をするくらいペースでこの動作を繰り返してくださいね。
マメ知識
肩甲骨は肋骨にそうように30度くらい傾いています。
しかし、前鋸筋が弱いと「天使の羽」とも呼ばれる肩甲骨が不安定な翼状肩甲骨になってしまいます。
見た目は美しいかもしれませんが、機能的には良くない状態です。
肩甲骨を安定させるには、一方向に伸ばすだけではなくしっかり伸び縮みさせて活性化させることが大切です。