あなどれない!脇下の凝り

ヨガの時間は体のすみずみまで意識を向けます。

・こんなところも呼吸が入るな

・こんなところも伸びるな

・こんなところも動くんだ

・ここは凝っていたな

などなど、自分の体や心に今までになかった気づきをたくさんもたらしてくれます。

日常生活では、なかなか感覚を向けにくく凝っていることに気づきにくい部位の一つに脇の下があります。

脇下には、前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉があります。

前鋸筋は肩甲骨を肋骨に安定させる筋肉で、この筋肉が硬くなると肩甲骨の動きが悪くなり肩の可動域も小さくなってしまいます。

すると、肩周辺の血流が悪くなり肩凝りを引き起こしてしまうのです。
前鋸筋は四十肩・五十肩・巻き肩の原因にもなる筋肉なのでしっかりほぐしておきたいですが、おそらくほとんどの人が「今日は脇下が凝るなぁ」なんて実感はないと思います。


実感がなくても、多くの人が凝っている前鋸筋!

ヨガのポーズの安定にもとっても関わりの強い筋肉なので触って感覚を研ぎ澄ませていきたいです。

前鋸筋活性化ほぐし&ストレッチ

まずは、凝りやすい前鋸筋をほぐします。

片手を上げて、肋骨の骨と骨の隙間に指を入れるイメージで上下左右に揺らします。

次に、今ほぐした部分を伸ばします。

両肘を肩の高さに上げて、息を吐きながら両肘を後ろに水平に引きます。肩甲骨をぎゅーっと寄せてみましょう。

いかがでしょうか。
なかなか凝りに気がつかない脇下ですが、触ってから動かすことで神経伝達も良くなり、活性化していきますよ。

マメ知識
前鋸筋は、腕を前に押し出す時に強く働きます。
ボクサーは前鋸筋がとっても発達しているため、「ボクサー筋」とも呼ばれます。
少し前に流行った「壁ドン!」もこの前鋸筋が強く働く動作で、イケメンはこの前鋸筋を使って世の乙女をキュンキュンさせていました。