壁つきダウンドッグ~壁を使って全身活性化
ヨガで定番のダウンドッグは、四つ這いの姿勢からお尻を高く持ち上げるポーズです。
心身にとって素晴らしい効果がたくさんあるポーズで、
✓レッスンを重ねるうちに、ダウンドッグが気持ち良くなってきた♪
✓なんで毎回このポーズを取るのかわかってきた♪
そんなポジティブなお声も頂きます。
一方で、体をうまく使えるようになるまでは非常にきつく感じる方や、中には頭に血が上ってクラクラする方もいます。
ダウンドッグは背中、お尻、太もも、ふくらはぎを効率よく伸ばすことで血液循環が促され、肩も強化できるポーズです。
ダウンドッグのように頭が心臓より下にくる逆転のポーズは、血流が良くなる他にも下垂しがちな内臓を正しい位置に近づける効果、頭部の血流が良くなることで不安やストレスの軽減効果なども期待できます。
しかし、この逆転のポーズは、メリットが多い反面リスクも伴います。心臓疾患、重度の高血圧、緑内障、耳の不調など健康に不安がある方は症状が悪化する可能性があるため、注意が必要です。他にも、怪我をしていて手を床につけない場合や、生理中で逆転のポーズを避けたい場合には、無理にこのポーズを取る必要は全くありません。
そこで、健康に不安がある方や手を床につきたくない時にもオススメの壁つきダウンドッグをご紹介します。
壁つきダウンドッグの効果
・肩こり緩和
肩こりが慢性化している方の多くは、筋肉の緊張が脇、腰、ももの裏側、ふくらはぎまで及んでしまいます。体の背面を効率よく伸ばすことで肩の凝りがほぐれていきます。
・腰痛緩和
背中の大きな筋肉(広背筋)、お尻の大きな筋肉(大殿筋)などをストレッチすることで腰痛が和らぎます。
・血流促進
ふくらはぎの筋肉が硬いと、血液や老廃物が滞りやすくなってしまいます。ふくらはぎを伸ばすことで血流が促され、全身の巡りが良くなります。
・体幹強化
壁を前に押すことで、肩甲骨を安定させる脇の下の筋肉(前鋸筋)を強化できます。体幹の力を腕に伝える働きをするため、腕や肩の力だけに頼らずに体幹を使って腕を動かせるようになります。床を使ったダウンドッグの練習としても有効です。
壁つきダウンドッグのやり方
足を肩幅に開いて壁に向かって立ち、両手を肩の高さで壁につきます。
両足を大きく一歩後ろに歩かせて、背すじを伸ばしたまま両腕の間に頭を下げ、手からお尻まで一直線になるように上体を傾けます。
余裕があれば少しずつ両手を下の方にずらし、手とお尻の高さを揃えてみましょう。
腰が丸まったり、過剰に反ったりしない範囲で背面を伸ばします。頭の力がだらりと抜けないよう頭は背骨の延長線上に保つようにしてください。
マメ知識
『壁は優秀なプロップス!』
ポーズを快適に取るため、ポーズをより深めるために使うプロップス=ヨガの道具
壁もまたヨガの練習に大いに使えるプロップスです。
是非日々の練習に取り入れてみてください。