ねじりのポーズ~アルダマツィエンドラーサナ
大人になると、日常で体をねじる機会が減っているのではないでしょうか。それでも、ふとした時に体をねじった途端に、びっくりした体が悲鳴をあげる、、、なんてことも。
ヨガでねじるポーズをしてみると、「ねじりやすさが左右で違う!」ことに気づく方もとても多いです。家具の配置、日常生活での体の使い方のクセ、取り組んできたスポーツなどにより、体をねじっていたとしても一方向であることが多く、背骨や筋肉の可動域や動かしやすさに左右差が出てきます。
長年のクセにより背骨が湾曲してしまっている可能性もあるため無理は禁物です。しかし、動かさないと左右差はますます大きくなってしまいます。ヨガでは、左右両方ポーズを取るため自分の体の状態に気づくことができ、その左右差が少しずつ縮まっていくと体は次第に楽になります。
ねじるポーズのメリット
・背骨の柔軟性アップ
・体幹の筋肉の活性化
・わき腹シェイプ
・便秘改善
・腰痛緩和
・骨盤調整
・血行促進
・冷え性解消
背骨をねじる時は、背すじが伸びた状態だと可動域が一番広がります。背中や腰が丸まっていると、本来の可動域をひきだせないため、まずは背骨をしっかり整えてからねじる動作に入りましょう。
座位のねじりのポーズ~アルダマツィエンドラーサナ
・ステップ1
お尻の下にブランケットを敷くことで、骨盤が立って背すじを伸ばしやすくなります。
左膝を立てて右足の外側に足をつき、右手で立てた膝を抱えて上体を左にねじりましょう。左手の下にブロックで高さを出すと、背すじをさらに伸ばしやすくなります。
・ステップ2
ブランケット、ヨガブロックを使わずに背すじを伸ばせる場合は、道具なしで行ってみてください。
・ステップ3
さらにポーズを深める場合は、右肘を左膝の外側にそえて右手を天井に向けましょう。
ねじるポーズをキープする際は、「吸う息で背すじを伸ばし、吐く息でねじりを深める」等のように呼吸に合わせて体のどこかに意識を向けてみてください。すると、ただ止まっているのではなく、呼吸に合わせて体が繊細に動いてポーズが深まっていく様子を感じられることでしょう。
マメ知識
※アルダマツィエンドラーサナ(Ardha Matsyendrasana)
サンスクリット語で
アルダ(ardha)=半分
マツィエンドラ(matsyendra)=魚の王
アーサナ(asana)=姿勢、体勢
サンスクリット語のヨガのポーズ名は、「ポーズ名となる単語+asana」が合わさったもの