秋のデトックス~ガス抜きのポーズ

東洋医学では、秋は「肺」の季節とされています。

この肺と繋がりが強いのが、実は大腸なんです。肺は体の表面の水分調節にも関わっているため、肺が弱ると皮膚の乾燥だけではなく腸も乾燥して便秘になりやすくなってしまいます。

この時期にしっかりデトックスできていると、秋のアレルギー症状が出にくくなり、冬も元気に過ごせますよ。

そこで、今回は便秘解消にオススメの「ガス抜きのポーズ(パヴァナムクタアーサナ)」をご紹介します。

ガス抜きのポーズの主な効果

・便秘解消

・腹筋強化

・ストレス軽減

・腰痛緩和

・反り腰解消

膝を胸に引き寄せることでお腹に適度な刺激が入り、腸の動きを良くします。お腹に張りを感じる時にもおすすめですよ。

また、仰向けでゆったり呼吸をする中で緊張がほぐれていき、ストレスが軽減されます。

腹筋が縮み腰が伸びるため反り腰対策としても有効ですが、「鍛えてやろう!」と頑張りすぎると肩にギューギュー力が入ってしまうのでやさしい気持ちで心地良さを味わってくださいね。

ウォーミングアップ

仰向けになり、左膝を引き寄せて両手で抱えます。息を吐きながらさらに膝を胸に引き寄せ、数呼吸過ごしましょう。この時、伸ばしている右足は足首を直角にしてカカトを遠くに蹴りだしておきます。

ガス抜きのポーズ

仰向きになり、両膝を引き寄せて両手で抱えます。息を吐きながらさらに両膝を胸に引き寄せ数呼吸過ごします。思いきり膝を引き寄せようとすると、肩が浮き上がったりアゴが上がったりしやすいです。首の後ろを長くして後頭部をマットにおろし、肩の力は抜いておきましょう。

膝を抱えにくい場合は、もも裏を抱えてくださいね。

余力がある場合は、息を吐きながら頭を持ち上げて鼻先を膝に近づけます。数呼吸過ごし、ゆっくりと頭をマットにおろしましょう。

便通を促すには、副交感神経のスイッチをうまく働かせるのも大切なポイントです。ゆったりした呼吸に合わせて、吐く息で前ももで腹部が圧迫され、吸う息で少しゆるむ体の繊細な動きを感じとってみてくださいね。

マメ知識
※パヴァナムクタアーサナ(Chaturanga Dandasana)
サンスクリット語で
チャトル(chatur)=4
アンガ (anga)=手足、手足の部分
ダンダ(danda)=杖
アーサナ(asana)=姿勢、体勢
サンスクリット語のヨガのポーズ名は、「ポーズ名となる単語+asana」が合わさったもの