あぐらで座りやすくなる~内もも×背骨ほぐし

あぐらでヨガのポーズを取ろうとすると、

あれ?そもそもあぐらがきつい💦あぐらが辛い💦

そんな方も多いかと思います。

あぐらは簡単そうに見えますが、実は下半身と上半身のどちらの柔軟性も必要な座り方なのです。

あぐらの膝を外に開く動作では、内ももの筋肉群はストレッチポジションに入ります。内ももがかたい人は、そこがブロックになり膝をいま以上に開くのは難しくなってしまいます。

また、背中・腰・お尻などの背骨や骨盤まわりがかたくなっている人も骨盤がスッと立たずに重心が後ろにずれて、膝は床から遠ざかります。

長年かけてかたくなった筋肉は、いきなり伸ばそう、いきなり使おうとしても思うように動いてくれません。

例えば、放置しすぎてかたくなったパン生地を成型することは難しいですよね。パン生地を使うには、生地をこねて自由自在に形を変えられるようにする必要があります。体も同じで、年月をかけてかたくなった部分は、まずはパン生地でいうところのこねる作業をしてあげないと、伸びることも縮むこともしにくくなってしまうのです。ほぐすことでかたくなっていた筋肉がフワフワになっていき、使える状態に変わっていきます。そして、ほぐすという作業はほぐしたい部分に必ず何かが触れます。この外的な刺激が入ることで、脳が体の中のその部分を明確に認識できるようになり、筋肉の動きが格段に良くなるのです。

では、あぐらで座りやすくなるための「内もも×背骨ほぐし」を実践してみましょう。


〈やり方〉

1. あぐらで座り、左足のカカトで右内ももを踏みます。

2. 左の足裏を右内ももに置いたまま上半身をひねって両手を右側につきます。

3. 目線を右後ろに送り、呼吸に合わせてツイストを深めていきましょう。

4. 反対側も同様に行ってください。

こうすることで、内ももをほぐしながら「膝を外に開く」という動かしたい方向性を内ももに確実に示すことができます。さらに、背骨をねじることで背中、腰、お尻にもアプローチができるため、座って膝を開くために必要な条件をクリアできますよ。

片側30秒~1分ていどで目に見えて変化ができるため、ぜひ試してみてください。

マメ知識

あぐらの姿勢は

股関節を曲げる(股関節の屈曲)

脚を外に開く(外転)

脚を外回しに回旋する(外旋)

という股関節の複合的な動きが必要になるため、関わる筋肉が多くなります。