山のポーズ(タダーサナ)~全てのポーズの基本を丁寧に

足裏のアーチの意識、足首回し、足首ストレッチと数回にわたって、足回りについてお伝えしてきました。そこで今回は、立って行うポーズの全てのベースになる「山のポーズ(タダーサナ)※」についてみていきましょう。

山のポーズの主な効果

・姿勢改善

・集中力アップ

・偏平足解消

・心の安定

何も意識せずに立ってみると日常の癖がとても出やすく、普段自分の身体をどう支えているのかがわかります。

重心が前にいきすぎていないかな?

背中が丸まっていないかな?

腰が反りすぎていないかな?

真っすぐ立つというのは実は難しいことに気づかされるのでないでしょうか。

一見ただ立っているだけに見えるポーズですが、実は意識するところがたくさんある奥深いポーズなのです。

「山のポーズ」という名の通り、足元は山のふもとのようにどっしりと、頭のてっぺんは山頂のように上にすっと伸びていく、この逆向きの力を感じながらポーズを整えます。足元から土台を整えていくことでグラウンディング力が高まり、重力に抵抗して真っすぐな姿勢を整えることで多くの筋肉が少しずつ引き締められていきます。ポーズが整うと、解剖学的に正しい姿勢とされる位置に骨が並ぶようになりますよ。

山のポーズの整え方

両足を骨盤幅に開き、一度足の指を全て浮かせて足のアーチを引き上げましょう。

ふんわり足指をマットにおろし、内ももを軽く引き寄せます。

尾骨を下に向けてお腹を軽く引き上げたら、肩は前から後ろに回しおろしましょう。

首の後ろを長く保ち、頭頂をすっと上に引き上げます。

いざポーズを取ってみると、どっしり安定する日も少しふわふわと揺れを感じる日もあるかもしれません。立位のポーズは、その日その時の心の状態も教えてくれます。揺れる時は、改めて足元から順番に土台を積み上げていくことで、中心軸が徐々に整っていき心身ともに安心感が生まれてくるでしょう。

マメ知識
※タダーサナ(Tadasana)
サンスクリット語で
タダ(Tada)=山
アーサナ(asana)=姿勢、体勢
サンスクリット語のヨガのポーズ名は、「ポーズ名となる単語+asana」が合わさったもの。