前モモを柔らかくするためのほぐし術
ヨガの三日月のポーズのアレンジで、写真のように四つ這いから片足を前に出し後ろ膝を曲げて足首をつかむ動作で、手が足に届かないケースがよくあります。
足をつかむには、肩まわりや背骨の柔軟性も関係しますが、前モモが適切に伸びてくれることがとても大切になります。
前モモの筋肉である大腿四頭筋は4つの大きな筋肉から成り、膝のお皿の骨(膝蓋骨)を通ってスネの骨(腓骨)に付いています。
大腿四頭筋は主に膝を伸ばす動きで働き、膝関節を支えるのに貢献しています。膝をまたぐこの大腿四頭筋が硬くなると膝を曲げる動作で制限がかかってしまい、膝を深く曲げにくくなってしまうのです。
四つ這いになると膝が痛い※という場合も、大腿四頭筋の硬さにより膝に負担がかかっていることが原因のこともあります。前モモの硬さが原因で膝が痛かった場合は、ここを柔らかくすることで痛みが解消しますよ。
さらに、大腿四頭筋が硬いと骨盤が前に引っ張られて腰が反ってしまう、いわゆる反り腰の姿勢も招きかねません。
硬くなってしまった前モモの筋肉を柔らかくすることで、ポーズを取りやすくなるだけではなく、日常生活も快適におくる手助けになります。
大人の硬くなった筋肉は、いきなりぐいぐい伸ばそうとしてもなかなかすんなり動いてくれないため、まずは伸ばすための下ごしらえをしてあげましょう。
前モモほぐし
・膝まわりの皮膚をつまんでゆらゆら揺らします。
・次に、前モモの中でも一番張りやすく、痛みが強く感じやすい大腿直筋と外側広筋の間をほぐしていきます。前モモを縦に3分割したうちの外側1/3のラインに沿ってつまんで優しく揺らします。
ポイント
硬くなっている部分は、おそらくつまみにくいと思います。つまみにくい部分は特に丁寧に行うと良いでしょう。つまみにくい、動かしにくいからと放置するとこのまま硬くなる一方で脂肪も分厚くなる可能性があります。膝上のお肉が気になる方にもオススメのほぐし術ですよ。
マメ知識
※関節は消耗品
関節は酷使しすぎることで消耗しやすい部分です。
過度な使い過ぎや負荷のかけすぎにより軟骨がすり減るため、注意しましょう。
※筋バランスを整えて関節の負担を減らすとともに、膝をマットにつくと痛い場合は、ブランケットを敷いて膝を守ります。